とってはいけないサクランボ

20120522dp.jpg

おはようございます。

今日は東京スカイツリーのオープンですね。

ただお天気はあいにくのようです。

 

気まぐれ日記・・・・

たまには(!?)お仕事の話も書いておかねばと

写真を載せました。

とっても可愛い小型犬の子の右目に

何やら赤いモノが・・・

これは第三眼瞼腺(瞬膜腺)といって

普段は下まぶたのさらに深いところにくっついています。

これが色々な原因によって

目の外に押し出された状態を

『第三眼瞼腺脱出』(そのまんまですね)や

『瞬膜腺過形成』または

通称『チェリーアイ』といいます。

名前は可愛らしいのですが

放っておくと大きくなりすぎたり

炎症を起こしたりと悪いことが起こるので

 

①麻酔はかけず元に戻し(徒手整復)、点眼する

②短い期間で再脱出を繰り返してしまう場合は全身麻酔下で手術

という流れになります。

 

写真の子は徒手整復しても

当日には出てしまうとのことでしたので手術をしました。

一昔前は飛び出した腺を切り取ってしまう手術が一般的でしたが

涙を分泌するとても大事な腺なので

1980年代以降は腺を温存する(=元の位置に戻す)手術が基本です。

短時間の手術でしたがよく頑張ってくれました。

手術後も炎症や腫れ、再脱出もなくとっても綺麗になりました。