おはようございます。
昨日は春一番が関東に吹きましたね!
といっても
今朝はやっぱりフリースを羽織らないと
ちょっと寒いです。
先日の獣医師会の会議資料の中に
興味深い数字がありました。
平成20年度末 91.1%
平成21年度末 88.7%
平成22年度末 85.7%
平成23年度末 85%
平成24年度末 84.6%
平成25年度12月末 80.4%
皆さん何だかわかりますか?
これは海老名市の狂犬病予防注射の接種率です。
平成25年度はまだ分かりませんが
明らかに低下していますね。
平成24年度の厚木市・座間市・愛川町・清川村との合算では
な、なんと
接種率79.9%!
全国での接種率72.4%よりやや上回っていますが
これは予防注射頭数を登録数で割った場合の割合なので
未登録のワンちゃんを含めると
実際には40~50%の接種率とも言われています。
ある集団が一定レベルの免疫を獲得(=集団免疫)
するためには
70%以上の接種率が必要となります。
このまま接種率が低下していく場合
集団免疫を維持することが出来なくなり
他国から狂犬病ウィルスが入ってきた場合は
爆発的に感染が広がることはほぼ確実でしょう。
狂犬病は発症すると
致死率99.99%の恐ろしい感染症です。
もちろんワンちゃんだけでなく
人を含めたすべての哺乳類に感染します。
日々の診療の中で
『今、日本で発生していないから接種しない』
と聞く機会は決して少なくありません。
『これから発生するかもしれないから接種する』
こんな声がゴールドスタンダードとなる日を
期待してやみません。
動物の命を守るのは
われわれ飼主の使命なのですから。