早期発見の重要性

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こんにちは。

穏やかな天気で過ごしやすくなりましたね~。

(今回の写真ですが

手術に関する内容なので

苦手な方もいらっしゃると思い

あえて小さくしました。

(クリックすれば大きくなりますが))

 

先日、嘔吐・食欲・元気なし・歩きたがらないなどの

症状でプードルの子が来院しました。

レントゲン検査・エコー検査・血液検査など

色々な検査をした結果

肝臓についている胆嚢と胆管に異常(胆嚢粘液嚢腫)があり

全身状態が悪いことが分かりました(黄色・赤矢印)。

外科的治療が必要な胆嚢の病気は

一般的に術後死亡率や合併症の危険性が高いとされるため

オーナー様と様々なお話し・ご相談をさせて頂いた結果

入院・手術を決断されました。

黄疸やその他の病気を改善させる処置をした後に

手術を行いました。

胆嚢内の胆汁は液体からゼリー状(赤矢印)に変化して

胆汁が流れる胆管もつまっていました。

胆嚢切除と胆管再疎通の手術を定法通りに行い

手術は無事に終了!

本人の力強い生命力と体力で手術を乗り切った現在は

食欲もあり近々退院予定です。

 

この胆嚢の病気は

全く症状を示さずに進行し

気付いた時には手遅れになっていることもあります。

健康診断などで見つかるケースも多々ありますので

お気軽にご相談ください。