手術について

当院の手術室は、外部から埃や汚れが入りにくい陽圧手術室を完備し、ここで全ての鎮静・麻酔・処置・手術を行っています。獣医師を中心にスタッフ全員が全神経を集中させて、聴診や視診などの五感に加え生体モニターで心拍数や脈拍、心電図、血圧、体温、SpO2(動脈血酸素飽和度)、ETC02(終末呼気炭酸ガス濃度)などを随時チェックし、小さな変化も見逃しません。

超音波手術システム (sonosurg:ソノサージ)を使用した手術

手術には様々な器械や器具を使用しますが、当院では超音波凝固切開装置を導入し、去勢や避妊だけでなく腫瘍摘出などの手術でも活用しています。

 近年、避妊手術等で血管などを結紮するために使用した糸が過剰に反応して、肉芽腫(縫合糸反応性肉芽腫)を引き起こすということが知られています。
もちろんすべての手術でこの様な事態になるわけではありませんが、ソノサージを使用した手術では、可能な限り体内に糸を残さないだけでなく、出血量が少なく手術時間も短縮できるというメリットがあります。
その結果、動物への負担をできる限り減らす事が出来るのです。

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手術前日と当日

鎮静・麻酔下にて手術・処置・検査を実施する場合は、予約日前日は夜10時までに食餌を済ませ、食餌後におやつ等は絶対に与えないでください。飲水やお散歩は自由です。

手術・処置・検査を実施する当日は、基本的には絶食(おやつ等も)絶水ですが、お水は口を湿らす程度であればOKです(夏季に関しては担当獣医師にご相談ください)。お散歩や運動は排尿・排便を目的とした15分ほどの軽い散歩に留めてください。

入院中の面会は、診療時間内であれば可能です。診療時間外の面会については担当獣医師にご相談ください。

動物健康保険に加入している場合は、入院時に証券をお持ち下さい。保険をご利用の入院では、月が替わる時に一旦清算をお願い致します。

入院中に他の症状や病気が見つかった場合、あるいは処置が必要であると判断した場合は、飼い主様とご相談の上、治療させていただく場合があります。

ノミやダニなどの予防をされていない場合、予防処置をさせていただくことがあります。

あまりにも興奮してしまうなど入院管理が困難であると判断した場合には、健康状態を著しく低下させることになりますので、ご自宅でのケアに変更させていただく場合があります。

特異体質による不慮の事故、死亡及び天災などによるやむを得ない失踪、死亡、損傷の場合、損害賠償等の請求はお受けできません。